結婚後の悩みについて
看護師は、結婚や出産など様々なライフステージの変化が生じても、仕事を続けやすい職業とされています。
それでも、結婚して看護師を辞める人は一定程度存在します。
年ごとの看護師の離職割合は、常勤の場合は1割程度とされます。
そして、細かく理由をみると、退職者のうち、結婚や出産を機に看護師を辞める割合は、30歳代で3割、40歳代でも2割に達します。
では、看護師は結婚を機にどうして離職を決断するのでしょうか。
まず一つの理由となっているのが、家庭と仕事の両立ができないと考えてしまうことです。
看護師の仕事は体力的にも厳しく、命を預かるタイトな現場で働いています。
そのため、独身であっても毎日の仕事に忙殺され、自分のことを二の次にして働いている場合が少なくありません。
結婚すると、家事や団らんなど、家族で過ごす時間を大切にしたいものです。
ですので、ライフワークバランスを考えると両立は難しいと考えがちです。
結婚後に離職しなくても、看護師を続けるうちに悩みが出てくるようです。
例えば、妊娠や出産を機に、体力的に厳しい夜勤を外れたり育児休暇を取るなどすると、同僚に負担が行くことに負い目を感じてしまうことがあります。
また、家事に加えて育児の負担も加わるため、肉体的にも精神的にも追い込まれてしまう場合があるようです。
さらに、独身の看護師と同様の働き方ができないため、やりがいのある仕事ができなかったり、自分が希望するキャリアを積めないと感じる可能性があります。